2010年7月10日土曜日

サーキュレーターVORNADO 530J

省エネと冷房効率を良くするために、サーキュレーターをぽちっとしてみました。

サーキュレーターとは、送風機のこと。扇風機に似た形をしていますが、室内の
空気を攪拌させるためのものです。

冷気は下方にたまりやすく、上方は冷えにくいもの。
逆に、暖気は上方にたまりやすく、下方は暖まりにくいものです。

サーキュレーターで空気を循環させると、冷気(暖気)が効率よく拡販されるので、
エアコンの効き良くなり、冷房温度を2~3度あげることができます。

また、まんべんなく空気を循環させるので、湿度対策にもなりますし、強制的に
換気をおこなうことも可能です。


エアコンは古くなってくると次第に省エネ効率が悪くなります。

10年前のエアコンと最新のエアコンに比べると、新しい方が4割電気代が下がる
という試算もあり、古いエアコンを使い続けるのは省エネの観点からもあまりお得
ではありません。

最新のエアコンに買い換えるという手もありますが、使えるのに買い換えるのは
無駄ですよね?

そこでサーキュレーターが活躍します。

実は、ふとしたことから手に入れた事務所用のエアコン(新品)が手元に一台あり
まして、50畳程度の冷房効率があります。

専門家から「普通に使うと冷蔵庫みたいに冷える」といわれているので、交換を
躊躇しているシロモノで、ひょっとするとこれ1台でまかなえる?というくらいの馬力
があるのですが、効率よく空気を循環させるには、サーキュレーターが必要かな
とも思いました。

いろいろ調べてみるとピンからキリまでありまして、価格は3000円~1万5000円
まで幅広い。

気になったポイントは

1.音
2.サイズ
3.送風効率

の3点。送風効率が一番きになるのですが、使用時の音は見逃せませんね。

安かろう悪かろうでは困りますし。

で、選んだのが「VORNADO 530J」という商品。

VORTEX(渦巻)+TORNADO(竜巻)=VORNADO(ボルネード)


というネーミングが「いかにも!」という印象を与えます。
調べてみると専業メーカーで、60年の実績があるトップブランド、ということでした。


サイズは幅25cm、低速運転時で53dbという音量でした。


より大きめな630Jも気になりましたが、530Jで十分というレビューが多かった
のと、将来的に容量の大きなエアコンに取り替える予定なので、空気が攪拌され
れば良しということで530Jにしました。


夜の窓辺において外からの涼しい空気を取り込んだり、送風しつづけて湿気を
強制的に飛ばしたりするにも便利そうです。






2010年7月7日水曜日

もし日本がひとつの会社だったら

少し考えてみてください。

貴方の最愛の人、あるいは家族、あるいは子供ある会社に就職しよう
としています。

この会社は、昔は世界でも名だたる企業だったのですが、その栄光は
既に20年前のもの。

この20年間は売上は伸び悩み右肩下がり。

過去の看板(ブランド)や資産があるので、まだ銀行からなんとか借金は
できる状況ですが、実質的には債務超過の状態です。

毎年の収入と同じかそれ以上の規模で借金をしないと会社の維持がで
きません。

しかし、一方で支出は右肩上がりに伸びています。借金の無駄づかいが治りません。

当然のことながら、何年先かはわかりませんが、このままではいずれ
破産が予想されています。

その上、入社してしばらくすれば給料の減額が予想されています。

仮に退職まで勤め上げたとしても、せっかく積み立てた退職金の支払いはよくて減額、
悪ければ支払い遅延、最悪なしということが予想されています。

その上、社内の規則が厳しいため、意欲のある人達が、新しい売上を
確保するための新規事業を起こすことも許されず無駄なポストが多く
仕事をしていない人達に無駄に高い給料が支払われています

その会社に、貴方の最愛の人、あるいは家族、あるいは子供が就職しよ
うとしています。

そしてどうしようかと、貴方に相談しています。

貴方ならどう答えますか?

私なら「悪いことはいわない。潰れるからやめておけ」、と答えますが・・・。

ですが、大変残念ながらこの会社は私達の住む日本の一面なのです。

日本政府の歳入はここ20年間減り続けていますが、歳出は増え続けています。

2010年度の税収約38兆円に対して、歳出は92兆円です。

兆だとわかりずらければ、利益が3800万円しかない会社の支出が9200万円
ということです。足りない分は借金でまかなっています。

普通の会社であれば、すぐに事業の再構築をおこないます。

具体的には、資産と負債の調整をし、既存事業の効率を最大限に高めます。
場合によってはボーナスをカットしたり、人件費をカットします。

そして、新しい売上と利益を確保するために、社内の中にあるまだ収益に
結びついていない有望な価値やアイデアを寄せ集め、新規事業を起こします

銀行などの債権者とは話し合いをおこない、会社の再建についての相談を
おこないます。

日本も同様です。

新しい成長戦略を考えて実行していかない限り、日本の借金体質は必ず行き
詰るでしょう。

個人的には、ここしばらく続く不安定な政治状況を見ると、「日本経済そろ
そろ時間切れ」というムードを半ば持っておりますが、さりとて「諦めるのも
まだ早い、できることから始めよう」、という考えも持っています。

ちょうどそんな頃に、田村こうたろう 議員とは出会いました。



過去、何人か政治家とはご縁を持ったことがありますが、田村こうたろう 議員は
政治家としてみると、本当に変わっています。

でも、経営者としてみれば、キャラクターの際立った魅力的な経営者です。

利害と権力のしがらみが渦巻く政治の世界で、経営という視点で見た時に
何かをやってくれるような期待感があります。



もし、日本がひとつの会社だったら、田村こうたろう ならこう再建していく
というストーリーが描かれているのがこの本です。




経営的感覚を持ち合わせた政治家がいる、というのは崖っぷちぎりぎりの日本に
とっては面白い。

面白がっている場合ではないのですが、如何ともしがたい局面では、期待できます

まだまだ日本は捨てたものではない、ということがわかる一冊です。