2011年9月7日水曜日

Road to 2014 World Cup 日本対ウズベキスタン(タシケント)

日本 1 対 1 ウズベキスタン
前半8分、セルヴェル・ジェパロフ
後半20分、岡崎慎司

日本はアウェーで勝ち点1を得ました。合計で4点です。

ピッチコンディションが悪く、得意のパス回しが機能しにくかった
点があり、また中盤のスペースが空いてしまったことにより、
相手に付け入る隙を与えてしまいました。

後半、阿部→清武に変更後は、攻撃面が機能し始めて、
内田のクロスを低い位置から岡崎が合わせて同点になりました。

「攻撃的なチームは距離感が肝になる」

ザッケローニ監督のコメントです。

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後半は選手同士の距離感は前半と比べれば短くなった。
うちのように攻撃に特徴がある選手を多く配置しているチームでは、
やはり距離感が肝になってくる。

最終的にはゲームを逆転しよう、勝ちにいこうと戦ったわけだが、
残念ながらそれはかなわなかった。

リスクマネジメントのところで、うちがリスクをかけながら相手にカウンターされる
瀬戸際だったが、それでも(あえて)リスクをかけた。

最後のところで、このチームがすべてを出し切って勝ちにいった姿勢は大切だと思う。

システム自体はそんなにいじっていないが、長谷部が少し高い位置にいて、
ゴールを背負ってのプレーに慣れていないこともあった。

いかに長谷部を遠藤の近くでプレーさせるかというところで、そこの距離感を詰めた。

特に阿部が悪かったというのではなくて、長谷部と遠藤を近い距離でプレーさせた
かったのが理由だ。

スタメンに関してだが、なかなか厳しい戦いになると予想していたので、
経験のある選手を配置しようと考えた。

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スピードとパスワークに強みのある日本ですが、ピッチコンディションが悪く
アウェーでの戦いを想定し、経験豊富な選手を起用し、守備的な布陣で前半を
戦ったということなのでしょう。

大きなシステムの変更ではないものの、結果として選手間の距離感が開いて
しまったことにより、強みが活かしきれなかった前半。

後半はその点を修正し、リスクを負いながらも攻撃的な試合運びを行った結果の
同点という流れでした。

戦術展開には相互連携が重要です。

スペースをタイトに保ちながら、局面打開を図る、この点での判断と、
その後の連携精度に関しては、北朝鮮戦からの課題ということになりますね。

「兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を成す者なり。
故に其の疾きこと風の如く、其の徐なること林の如く、侵略・火の如く、
不動・山の如く、知りがたきこと陰の如く、動くこと雷震の如し」
(武田信玄)

戦況は水の流れのように変わりますから、戦術もまた変幻自在に変えていく必要がある。

これから、精度が上がっていくかは代表チームの成長次第ということなのでしょう。


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2011年9月3日土曜日

夏の富山紀行 ~その1:世界遺産五箇山 合掌の里~

2011年8月27日~28日で富山に行ってきました。

4月末に訪れてから、今年2度目の富山です。

今回のメインイベントは、弘法大師が発掘したと言われる
剱岳の霊水が湧きいでる宿、八十八(やとはち)さんに宿泊して、
おわら風の盆祭りを見ること。

そして、気心のしれた仲間と、おいしいお水や魚、山菜、酒を楽しむという
実に贅沢な企画です。

ANAの昔のデザイン、通称モヒカンジェットで出発

窓からは富士山が見えました

到着して早速訪れたのは、「池田屋安兵衛商店」。
富山の薬、反魂丹で有名なお店です。

いかにも雰囲気あふれる看板。
まちの駅ネットワークのくすりの駅です。

富山市内は、観光名所がまちの駅としてネットワークされています。
(いつも富山の名所に連れて行ってもらっているMさん、Tさんご夫妻。
呉服の岡本」さんは、まちの駅ネットワークのきものの駅です。)

越中反魂丹の説明を聞きます

このお店、昔ながらの薬の作り方を体験することができまして、何人かが試していました。

これは酷い出来具合ですねwww

こんな感じで丸めます

こんな風にきれいに丸められるのは10人に1人とか

ここでは、薬を買ったりして、富山市内を観光した後、世界遺産の五箇山、合掌の里へ
向かいます。

その前に、腹ごしらえ。

このメンバーですから、当然のことながら昼から飲みますw
富山はほんとうにお酒が美味しい

凍み豆腐がおつまみ

ひとしきり飲んだ後、天ざるをいただきました

水のせせらぎと緑がきれい

昼食の後、世界遺産、五箇山の合掌造りを見学しました。

このあたりは、冬は豪雪地帯になるため、屋根の傾斜が急で大きな作りになっています。
これが、合掌造りと言われているそうで、茅葺き屋根の貴重な文化財として世界遺産登録
されています。

合掌造り集落

田園風景と合掌造り

実際にいまでも生活をしているそうで、冬には真っ白な雪景色に包まれるそうです。
し~~~んと静まり返ったた空間で、ゆっくりとするのもいい感じですね。

その後、車で移動しまして、今回の宿である「八十八(やとはち)」さんへ。

途中の山道から眺めた富山湾
天気がよければ最高の眺望でしょう

八十八さんは、ロケーション的には剱岳の麓、といってもよい場所にあります。
(Googleで富山県 護摩堂 で検索すればOK)



そばには早月川が通っており、隣の道は早月尾根に向かう道です。

地図でも確認できる通り、この地で湧きいでる水は、何年もかけて剱岳に
磨かれた伏流水ですね。

早月尾根は劔岳に登る際に試してみたいと思っているルートです。

実に柔らかく透明感の高いお水です


今回お世話になる八十八(やとはち)さん

こんこんと湧きいでる綺麗な水をつかったお風呂に入浴。

このお湯、すごく汗が出るんです。新陳代謝が活発になるのでしょうね。

入浴後、美味しい料理をいただきます。


山菜はすべてこの地でとれたもの。
綺麗なお水と、滋養あふれる土からの恵みを美味しくいただきます。


綺麗な水といい、劔岳に抱かれた静かな空気といい、美味しい料理と合わせると、
本当にデトックスには最高の場所だと思います。

透明感のあるみょうが
もちろん、採れたてです

おかまで炊いたごはん

風味あふれる新鮮なお蕎麦と
おこげが美味しいごはん

お風呂に入って、一杯(?)飲みながら、空腹を満たした後、
いよいよ八尾の街へ。

おわら風の盆のお祭りに参加です。

つづく


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Road to 2014 World Cup 日本対北朝鮮(埼玉スタジアム)

2014年 FIFA World Cupのアジア3次予選が始まりました。
初戦は北朝鮮。

結果は、日本 1 対 0 北朝鮮

後半のアディショナルタイムで清武からのアシストを吉田が頭で合わせて
決勝GOAL。

今後は、ザッケローニ監督やチームキャプテン、その試合でのMVP的な選手の
試合後のコメントをおいかけながら、World Cupまで記録をしたいと思います。

まず、初戦に印象に残ったのは、ザッケローニ監督の言葉、「一滴一滴が海となる」

ザッケローニは、厳しい戦いは想定内だったとし、SOCCERKINGでは次のように
語っていました。

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「試合を振り返るにあたり、まず、イタリアにこんな格言があることを紹介したい。
『一滴一滴が、海となる』。
つまり小さいものでも積み重なれば大きなものになるという意味だ。

試合内容についても、データを見れば一目瞭然だが、日本が66パーセントもボールをキープし、
20本以上のシュートを放ったのに対し、相手は5本だけだった」
 
「北朝鮮の試合はいくつも見てきたが、彼らの今日の試合のパフォーマンスはすごくよかった。
非常に組織化され、集中力高く、気持ちの準備ができていた。彼らは戦いの方のチョイスは、
引いてコンパクトに保ち、入ってきたボールに対してアグレッシブにプレーするということだった。
かなりまとまったチームだという感想を持った」

「そういう戦い方をされた中で、我々に必要だったのは我慢することと、冷静さを保つことだった。
我慢してボールをまわし、中であったり、ワイドであったり、というように突こうとしたが、
精度とスピードの部分でやや問題があったと思う。

当然これだけ我々がボールを支配すれば、相手は90分間同じリズムで守るのは難しい。

後半に入り、北朝鮮にほころびが出てきた。最後の最後でゴールが決まらなくて、
非常に我慢を強いられたが、日本が勝って当然の結果だったと言えると思う」

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初戦で、しかもアジア王者の日本に対して、
「格下の北朝鮮がベストコンディションで望んでくるのは当然のこと」、
と想定した上でのザッケローニの試合運び。

ボール支配率が66%、20本のシュートであったということは、
日本が自由自在に攻めこんでいたことの証左でしょうが、
GOALまで我慢を強いられた点にこれからの日本の課題がある、ということなのでしょう。

勢を以て均衡を崩す、そのための我慢。

激水の疾くして石を漂わすに至る者は、勢なり。
鷙鳥の疾くして毀折に至る者は、節なり。
是の故に善く戦う者は、其の勢険に、其の節短なり。
勢は弩を張るが如くし、節は機を発するが如くす。
(孫子)

幸先のよい白星スタートでした。

次回は、9/6 ウズベキスタン戦@タシケント。








2011年8月22日月曜日

前後際断 ~道元禅師の正法眼蔵~

禅語で良く耳にする、「前後裁断」。

過去と未来に囚われず、今を生きよう、といった意味で使われることが多いです。

果たして、「前後裁断する」なのか、「前後裁断で在る」なのかが気になって、
調べてみると、いろいろ発見がありました。

正しくは「前後際断」。

正法眼蔵の現成公案を読んでみると、前後際断は「万法に…」の後に出てくる。
(岩波文庫 正法眼蔵 P54~)

そこには、「自己を運びて万法を修証するを迷いとす」とある。

とすれば「前後際断する」では自己を運ぶことになるのではなかろうか?
というのがそもそもの疑問。

つまりは、「前後際断する」と万法を修証することになるのではないか?
ということです。

「万法進みて自己を修証するをさとりなり」とは異なります。

では、道元が現成公案でなんと言っているかといえば、
「前後際断せり」。

「り」は古語で、調べてみると動作が完了し、なおその状態が続いているとの
判断をあらわしているとのこと。

だから、「前後際断する」も「前後際断で在る」もある意味正しい。

では、なんの動作が完了した結果として状態が存続するのかといえば、
個人的には「身心脱落」の結果ではないかと思います。

これも正法眼蔵にある有名な一文。

「仏道をならうというは、自己をならふ也。自己をならふというは、万邦に証せらるるなり。
万邦に証せらるるというは、自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり。」

正法眼蔵では、文脈的にはこの後に「前後際断」が来るんですね。

ヨガの観点からみると、ヨガでひとまず最初に目指すところは、
肉体感覚の消失と心の作用の停止。

心の作用が停止した後に、改めて物事のあるがままの実相を捉えることができれば、
それが「前後際断」なのではなかろうか?というのがいまのところの自分なりの答えです。

その上で、過去に囚われず、自分そのものの素直な精神を発動して、
未来に向けて今をイキイキと生きることができたら本当に素晴らしいですね。







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2011年8月15日月曜日

道徳~安岡正篤の東洋思想~

道徳を簡単に説明します。

東洋では宇宙・人生というものを一貫して営んでおり、
これがなければ宇宙・人生は成立しないという最も本質的なものを、
名づけて「道」と言っておる。

人間は自然、即ち天の一部ですから天人であり、
天に基づいているごとく道に基づいているのです。

これに対して西洋では、人間を自然、即ち天と対立させて考える。
人類の文化も、要するに自然を征服し、変革することにほかならない。

だから西洋人は山に登っても、アルプスを征服したとか、
ヒマラヤを征服したとかいう言葉を使います。

しかし、昨今、東洋文化の研究が進み、
人間は大いなる自然の中から生まれた最も進歩した生物であり、
自然と人間は決して対立したものではなくて、一貫したものである、
天人合一であるという考え方がだんだんなされるようになってまいりました。

さて、その天人一体の考え方に立てば、当然、
人が心を持つことは天が心を持つことになる。

名高い宋代の名儒:張横渠(ちょうおうきょ)という人は
これを主張して「天地のために心を立つ」と言っております。

大自然は長い間にわたる創造の後に、遂に人間というものを創り出して、
これに心というものを開いた。

人の心は天地の心であり、
人間からいえば、天地のために心を立てるのです。

西洋流に言うと、神のために心を立てる、

即ち人の心は神の心であるということになります。

実は張横渠のこの語の後に三句続いておりまして、
まず「生民のために命を立つ」。

一般民衆はただわけがわからず運命のままに生きておるのであって、
人間は何がゆえに存在するのか、世の中はいかになりゆくのか、
どうせねばならぬかというようなこと、これが「命」であります。

これはなかなかわからない。

だからその命なるものをよく教え示して、人間とはこのようなものであり、
このようにして、こうならなければならぬと、よく教え導いてやる、これが立命です。

そして「往聖のために絶学を継ぐ」、
即ち偉大なる先駆者、先哲、先賢に学ばなければならない。

そこで初めて「万世のために太平を開く」、

即ち永遠の平和を実現することができる。

この宇宙生成の本質であり、天地人間を貫くところの創造・変化、
いわゆる造化の本質原理である「道」が人間を通じて現われたもの、
それを「徳」と言います。

道と徳を結んだのが「道徳」であります。

徳は人間が営む社会生活を通じて現われるものでありますから、
それはやがて経済、政治、教育などの社会活動=「功」になってまいります。








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