2010年6月28日月曜日

Evernoteで忘れるためにメモを取ろう

よく、「記憶より記録」という言葉を聞きます。

これは、「記憶はアテにならない、良く忘れるのでメモを取りなさい」という
ビジネスシーンでの示唆で、新人研修や職場の先輩などから一般的に
言われていることです。

このビジネスの常識的な考えを覆すのが、Evernoteです。

Evernoteは「忘れるためにメモを取る」クラウドサービスです。
そしてEvernoteは、「よりよい未来の現実を作るため活用することができる
大変便利なツールなのです。

Evernoteの素晴らしいところは、様々なデバイスとインターフェースとの連携が
容易なこと。

デバイスとしては、携帯電話、PCは勿論、インターフェースとしては携帯電話の
カメラ、ボイスレコーダー、WEB、メールなどから、簡単に入力することできます。

そして、クラウドサービスですから、同じように様々なデバイスからどこからでも
閲覧することができます。

従来は、メモは紙のノートに取るもの。

記録したメモが見つからないことありませんか?
また、メモを取りたくてもメモ帳とペンが手元にない為に取れないことは
ありませんか?

メモを取る際に規則正しい日付やタイトルを付けていれば探すこともできますが、
極々簡単なメモにはそこまで管理をしないことでしょう。

そこで、EvernoteとiPhoneやiPadがであれは、「とりあえず記録して、後で検索
する」ということが可能になります。

そして無作為に記録したメモでも、いつでもどこでも見ることができるのです。

Evernoteに記録してあるから、後でみればいいや
あれなんだっけ?Evernoteに記録してあったな、見てみよう
という具合に使えるのです。

これは、日常生活を送るうえで、非常に大きな安心感に繋がります。
また、ストレスを避けることにも繋がります。

優れたアイデアは生まれた瞬間に死にかかっている」といいますから、
せっかくの大事なアイデアが永遠に失われてしまうことが防げるということは、
精神衛生上とても大切なことです。

記憶は短期記憶と長期記憶の二種類に分けることができます。

●記憶の仕組みを知ろう

五感(目、耳、鼻、口、触)などの感覚器から収集された感覚情報は、
大脳新皮質前頭葉などの考えて判断をするといった高度な機能を司る部位)
へ送られて分析されます。

次に大脳辺縁系(食欲、睡眠等の本能的活動や喜怒哀楽の情動を司る部位)
にある海馬に送られます。

この海馬で情報が記憶として一時的に蓄えられる(短期記憶)と、情報は
海馬周辺の記憶回路と呼ばれる神経細胞に送られ数日間の記憶(近時記憶)
にわけられます。

そして、再び大脳新皮質前頭葉など)に送り返されて数か月から一生の
間保持される長期記憶になります。

Evernoteの優れた点は、この記憶格納プロセスを擬似的に外部脳(Extra
Brain)とすることができる点です。

特に短期記憶に関してフィルターをかけることができる点が素晴らしい点です。

ストレスがたまると海馬が影響をうけ、記憶障害が起こるといいます。

心理的ストレスを受け、脳内ホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌さ
れると、海馬の神経細胞が破壊され、海馬が萎縮します。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)・うつ病の患者、アルツハイマーの患者
には、海馬の萎縮が確認されています。

ですから、この海馬をストレスから守り、外部に記憶した情報に対して、思考回路
である前頭葉をフルに活用するうえでも、また良質な記憶回路を維持する上でも、
Evernoteは大切な役割を担ってくれるのです。

脳の重さは体重の2.5%にすぎない部位ですが、体全体の酸素消費量の内、
約25%もの酸素を消費しています。また、エネルギー消費量は基礎代謝の
約18%と言われています。

体の器官の中でも実にエネルギー効率の悪い基幹なのです。

Evernoteで「忘れるためにメモを取る」ことで、ストレスから脳を守り、精神的な安心感を
得ながら、クラウドサービス上で情報検索ができる、

そして、外に格納してある情報を元に、創造性を発揮することができる。

この点がEvernoteの優れた点ですね。

そして、日常的にメモを取る習慣ができると、そのメモの内容から日常を俯瞰して見る
ことができます。

また、「こうでありたいな」と思う未来にとって必要なもの、不要なものを
仕分けすることもできます。

ドラッカーはこう言います。
成果をあげるエグゼクティブに共通しているものは、彼らの能力や彼らの
存在を成果に結びつけるための習慣的な力である。


(1)何に自分の時間がとられているかを知ること。
(2)外部の世界に対する貢献に焦点を当てること。
(3)強みを基準に据えること。上司、同僚、部下についても、彼らの強みを
  中心に据えなければならない。
(4)優れた仕事が際だった成果をあげる領域に、力を集中すること。
(5)成果をあげるよう意思決定を行うこと。


成果をあげる者は、仕事からはスタートしない。時間から出発する。
時間を記録する。管理する。ひとまとめにする。


成果をあげるためには、時間をかなり大きなまとまりとして使わなければならない。
小さなまとまりでは、いかに合計の時間が多くとも不十分である。
(経営者の条件より)


Evernoteを上手に活用して、自分自身を上手にマネジメントしていきましょう。


そして、未来を創造する為の記録を蓄積していき、たまには俯瞰して、これから先
には不要なもの、過去を体系的に廃棄していきながら、よりよい習慣を作っていき
たいものですね。