2011年8月4日木曜日

生と命~白川静の漢字百話~

あらゆるものは生命の連続の中に生きる。

その連続の過程をどれだけ充たしていくことができるのか、
そこに生きることの意味があるといえよう。

生とは自然的生である。細胞の活動に支えられるものには、
すべて生がある。

それでは、草の生い茂る形で示される。

一つの時期を過ぎて結節点が加えられると、となる。
人の世の横への広がりは姓である。姓とは血縁関係をいう。

自然的生の中では、生きることの意味は問われていない。

その意味を問うものは命にほかならない。

命ははじめとかかれた。
礼冠を著けた人が跪いて、しずかに神の啓示を受けている。

おそらくは聖職者のものであろう。

その啓示は、神がその人を通じて実現を求めるところの、神意であった。

のちに、口(本文ではサイで、のりとを受け取る器の意)をそえるが、
その祈りに対して与えられる神意がである。

生きることの意味は、この命を自覚することによって与えられる。

いわゆる天命である。

『論語』に「命を知らずんば、以て君子たることなきなり」というのはその意である。

当然として与えられたもの、それへの自覚と献身は、その字の形象のうちに
存するものであった。





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2011年8月2日火曜日

恒例の富士山 ~1日目~

2011年7月30日、31日で富士山に行ってきました。

夏富士登山は経営者仲間との恒例登山。
毎年一緒にに富士山に登って親睦を深めています。

今年は58名の参加、七合目と八合目に別れての宿泊です。

天候はあまり良くなく、登山道の整備された富士山であっても、
大パーティーですからしっかりとした心構えでのぞみます。


低気圧が優勢の気圧配置
いつもどおりの吉田口ルート 雲上閣前に到着

五合目で2,305m。
出発前に1時間のんびりして高度順応をします。

今年は大パーティーで頂上を目指します。

初心者が多いので、高山病や熱中症、疲労対応、そして夜間登山での迷子
などの対応を入念にブリーフィングします。

麓の小御嶽神社で参加者の安全を祈願

こちらも毎年恒例、小御嶽神社への参拝です。
山頂には富士浅間神社の奥宮がありますのでセットでお参りをするのが通例です。
(ただし、行けない場合もあるのですが・・・。)

そうこうしているうちに、雲上閣の上、雲に隠れていた富士山が顔を出しました。

2ヶ月程度しか見ることができない雪の解けた黒々とした夏富士

昨年、富士山、八ヶ岳とご一緒したT川さん、今年も参加

通称、馬神様。今年は下山道でお世話になる人いるかな?

我々は七合目チーム。宿泊小屋はトモエ館(2,740m)ですから、435m登ります。
その後、夜間登山でご来光のタイミングに向けて1,000m登る計算です。

泉ヶ瀧を登ったあたり

遠くではゴロゴロと雷の音。
ちょっと気になりつつも、初日は楽勝なんだよな~、と思っていたのも束の間。

ピカっと光った瞬間、

ドカ~~ン!!
至近距離での落雷・・・。

え、もしかして雷雲の中!?
こ、これから、森林限界超えるのよ・・・・、こ、こえぇぇぇぇ・・・。
内心は超やばいと思いつつ、他の参加者の手前、至って冷静を装う。
(ちなみに、髪の毛とか逆だってなかったので大丈夫だと思ったわけなのですが。)

初日、七合目までといえども油断は禁物、改めて身を引き締めての登山開始です。
(っていっても外にいたら落雷は避けようがないんですけどね・・・。)

六合目を通過したあたりで休憩です。

皆さんまだまだ余裕。周囲にはガスが立ち込めてくる

六合目通過時点でこの人手・・・・。

富士山は、適度に小休止を繰り返しながら登って行きます。

お菓子を食べながら和気あいあいと楽しく休憩中

ルートマップ

六合目から七合目に差し掛かるところで、登山道が細くなり、ゴツゴツした岩肌を
登って行きます。

ここで必ず渋滞になる。

パラパラ雨が降ってきても、大きく崩れるようで崩れない天気。
いよいよこれから~、というところで、7合目トモエ館に到着。

七合目トモエ館

大黒様がお出迎えしてくれます

もう到着したか、とおもいきや、外から突然の激しい雨。
うわ、間一髪!と思いつつ、八合目チームのことが気になります。

夕飯はカレーハンバーグ

食事をとっている間に、八合目チームが通過して行きました。
なんでも六合目の渋滞に捕まってしまい、大幅に遅れている模様。

外は雨・・・。なんだか申し訳ないような気がしつつも、行動時間が長くなる
七合目チームは早めに仮眠を取ります。

今回もiPhone+Docomoのルーターを持参し、合計1kg程度外部バッテリーを
持ってきているので電池切れの心配はなし。

あいかわらず、富士山全体は低気圧に覆われているものの、雨は小康状態を
保っているのが幸い。

八合目チームの無事到着を案じつつ、1日目を終えたのでありました。



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