2011年2月17日木曜日

言志四録:敬と誠

第一五四条

 妄念を起こさざるは是れ敬にして、妄念起こらざるは是れ誠なり。

<訳文>
みだらな考えを起こさないのが敬であり、みだらな考えが起きないのが誠である。

第一五八条

 己を修るに敬を以てして、以て人を安んじ、以て百姓を安んず。
壱に是れ天心の流注なり。

<訳文>
自分を修めるのに、敬をもって実行すれば、周りの人々を安心させ、
ひいては社会(国家)も安心させることができる。

これは天の心が流れこむからである。

2011年2月13日日曜日

言志四録:緊しく此の志を立てて

第三二条

緊しく此の志を立てて以て之を求めれば、薪を運び水を運ぶといえども、
亦是学の在る所なり。

況や書を読み理を窮むるをや。

志の立たざれば、終日読書に従事するとも、亦唯だ之関事のみ。

故に学を為すは志を立つるより尚なるは莫し。

<訳文>
立派な人になろうと強い志を立てて、それを達成しようとするなら、
薪を運び、水を運んでも学びに通じる。

ましてや、書物を読み、事の道理を知ろうと、それに集中するなら、
目的を達成しないほうがおかしい。

だが、志が立っていなければ、終日読書をしても無駄に終わることに
なる。

だから、立派な人になるには、なによりも志を確立ことが大切である。



Japanese apricot

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