2010年6月26日土曜日

パーソナルブランディングの究極の質問

パーソナルブランディングを考えるときに、最も重要な点をドラッカーは、
鋭く指摘しています。

私が十三歳のとき、宗教のすばらしい先生がいた。
教室の中を歩きながら、「何によって憶えられたいかね」と聞いた。


誰も答えられなかった。


先生は笑いながらこういった。


「今答えられるとは思わない。でも、五〇歳になっても答えられな
ければ、人生を無駄にしたことになるよ」


実に重要な示唆だと思いませんか?


人間には自己承認欲求がありますから、ともすれば「○○○のように
見られたい」といった、承認欲求を満たしたくなるような振る舞いをしが
ちです。


ところが、これは自我の欲求を満たすだけですので、俗人的な人間関
係においての相互の承認(「あの人は○○○だよね」という類のもの)
はあっても、ブランドに昇華するほどのエネルギはあません。


自我を満たすというのは、エゴそのものだからですね。


そのうえで、ドラッカーは貢献こそが大切であると指摘しています。


人間関係に優れた才能をもつからといって、よい人間関係がもて
わけではない。


自らの仕事や人との関係において、貢献に焦点を合わせることにより、
初めてよい人間関係がもてるのである。


こうして、人間関係は生産的なものとなる。


われわれは、貢献に焦点をあわせることによって、コミュニケーション、
チームワーク、自己啓発、および人材育成という、成果をあげるうえで
必要な人間関係に関わる基本条件を満たすことができる。




パーソナルブランディングを考える上では、
何によって憶えられたいか?」は、「どのような貢献をしているか?」
と言い換えることができるのではないでしょうか?


この点を踏まえた上で、つまり貢献軸を踏まえた上で、未来のあるべき
自分を創造する、ということがパーソナルブランディングのスタートを考える
うえでは大切なことですね。


そして、貢献のポイントを考えるうえでは、自分自身の強みに軸をおくべき
ではないでしょうか。(つづきはまた)


2010年6月25日金曜日

こころを動かすマーケティング

ワールドカップ南アフリカ大会のコカコーラのCM、いいと思いませんか?

ライバル編、というタイトルが付けられています。

軽快なメロディーと共にライバル同士がゴールのタイミングでハグし合う
というCMです。


木こりと木がハグする
はえとはえたたきがハグする
風船とサボテンがハグする

面白いクリエイティブです。





最高のセレブレーションをコカ・コーラで
キャッチコピーも素敵。

たった30秒のCMですが、メッセージ性たっぷりです。

ワールドカップ予選、デンマーク対日本の試合の後、
絶対にコカ・コーラを飲まないような人が、ミニボトルのコカ・コーラを
飲んでいるのを見て、コカ・コーラーのマーケティングの巧みさに思わ
ずうなってしまいました。

マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。マーケティン
の目的は、顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービス
が自然に売れるようにすることなのだ


ドラッカーの名言です。


世界最高のマーケティング・カンパニー、コカ・コーラーはまさにそれを
実践し続けている企業です。


こういったマーケティングの繰り返しの積み上げで、商品はブランドへと
育っていきます。


「心を動かすマーケティング」では、コカ・コーラーのヒット商品を生み続
ける仕組み、ブランドを作り上げる仕組みについて日本支社長として
敏腕をふるった魚谷氏のノウハウが書かれています。


そこにあるとおり、体験を共有することが消費者信頼感の醸成に繋が
るというのを、このCMで改めて実感しました。




Evernoteイベントで見たデジモノ

先日のEvernote Worldwide Meetupで面白いデジモノを見ました。

Pentel社のAirpenです。



紙に書いたメモを簡単にデジタル化してくれるのが、このAirpenの
最大の特徴。

この手のデジタルガジェットには??がつきやすいのですが、
このペンは結構使えました。

まず、書き味が良い
普通のボールペンと同じ書き味で、重さも適度です。

認識能力も高い
センサー部分が、超音波と赤外線を使って筆跡情報を記憶する
仕組みになっており、3次元センサーを使っているため、文字認識
の制度が高いのです。

そして違和感がない
一般的なデジタルペンは、筆記時のペン先をスイッチとしているの
で、ペン先が沈みこむ感覚があるのですが、ペン先の感圧センサ
ーが文字の入力を感知しているので、違和感がありません。

容量は約100ページ分のノートを保存することができます。

Evernote + iPhoneで簡単にいつでもどこでも記録することができ
ますが、手書きメモをデジタル化する場合は、ドキュメントスキャナー
を使うか、iPhoneのスキャナアプリを使うしか方法がありません

このAirpenを使えば、自動的に手書きメモをデジタル化してくれる
ので、手間が省けて便利ですね。

2010年6月24日木曜日

Evernote Worldwide Meetup~その1~

昨日、EvernoteのWorldwide meetupに参加してきました。
Evernoteは「すべてを記憶するクラウドメモサービス」です。


まだ設立してから2年の企業ですが、利用者は世界で350万ユーザー、
そのうち、18%は日本からの利用者です。





日本はアメリカの57%に次ぐシェアで、その他10カ国の利用者数を足し
ても、日本のほうが多い状況。


このEvernote、とにかくメモを取るには便利なサービスで、iPhoneや
iPadから取った様々なメモ(テキスト、写真、音声ファイルなど)を、
いつでもどこでも連携しているデバイス(iPhone、iPad、自宅のノート
PC、会社のデスクトップPC)から閲覧することができます。

そして、その便利さはマーケティング戦略からも伺うことができます。

Evernoteはほとんど広告はしていません。

また、他のSNSサービスとはことなり、他者とのつながりやコミュニ
ティーによる、人が人を呼ぶというサービスではなく、パーソナルな
サービスなのです。

ということは、「便利だから全世界で350万人が使っていて、便利さ
だけで口コミで広がったサービス」ということなんですね。

この事実は、利用プラットフォーム別のiPad版のシェアで見てもわ
かります。

iPadは発売からまだ間もないのですが、現在約9%の利用者だそうです。


急速に普及していることがわかります。


シンプルだけに使い方は様々で、使いこなせば使いこなすほど便利さ
が増して行くのがEvernote。

Evernoteを使っていると、他のアプリケーション(スキャナアプリやメモ
アプリ他)やデバイスとの連携によって、記録することそのものが苦に
ならなくなります。

記録が楽になると、いちいち覚えていなくてよい、ということになります
し、膨大な情報量を後で整理してみるときにも便利です。

まさに、記録の整理が記憶の整理につながり、時間と労力を創造的
活動に使うことが可能となります。

Evernoteはライフスタイルを進化させるための外部脳といっても過言
ではないでしょう。

ほんとに便利。

さらに進化するEvernoteの可能性を感じさせるイベントでした。



2010年6月22日火曜日

iPhone4用の最強カバー

アウトドア好きとって、iPhoneを傷が付かないように持ち歩くのは、結構
気を使うものですね。

登山が趣味の私も、ご他聞にもれずアウトドアでのiPhoneの利用は特
に気を使います。

そこで、iPhone、iPad用最強カバーのご紹介。

ZAGG Invisible Shield、まずは動画をご覧あれ。



この、ZAGG Invisible Shield、もともと軍隊用の高速ヘリコプターの
翼を、ゴミ、ホコリ、瓦礫などから守るために開発されたもの。


いわゆるミル・スペックですから、性能は折り紙つき。


私は、数年前から、登山用のハンディーGPSで利用してまして、雨、ほこり、
砂、砂利、どんなものでも、液晶がひとつつかない優れものです。


耐久性もこのとおり。伸縮性は抜群です。

かなり強引に傷をつけてみても、結果はこの通り。



このInvisible Shieldようやく日本でもリリースされました。
iPhone4のような、両面ガラスのデザインにはInvisible Shieldはもってこいですね。

「見えない盾」があなたの大事なiPhoneをガードしてくれますよ。


iPhone4用


iPad用


iPhone3GS用

2010年6月21日月曜日

魅せるiPadのケースを考える

最近、電車の中やカフェでiPadを使っている人を目にする機会が
増えてきました。さりげなく使っているiPadをどんなケースに入れ
ているのかが気になるものですね。

そこで、魅せるiPadのケースについて考えてみました。

自分で使ってみたいと思わせた、機能も損なわず見た目も美しく
魅せるケースを紹介します。

ますはApple製のケース。


いわゆる純正ケースです。このケースの特徴はとにかく薄くて軽い
ということ。そして、スタンド形式になったり、少し角度が付くので
キータイプがしやすいという特徴があります。


次にご紹介するのは、Incase Convertible Book Jacket for iPad。
このケースは、角度もつけられ、スタンドにもなり、そして堅牢な
つくりでiPadを保護します。



最近人気急上昇中なのが、TUNEFOLIO for iPadレザーケース。
この値段にも関わらず、レザーを使用し、角度調整等の基本機能も
しっかりと押さえています。




封筒型を探しているなら、モレスキン・フォリオフォルダー。
あのモレスキンのA4型書類入れは、そのままiPadを収納することが
できます。このフォルダーからさりげなくiPadが出てきたらクール
な印象を演出できるのではないでしょうか。




美しいiPadの背面をしっかりガードしながら、より美しく見せたい
人はこちらがお奨め。Simplism iPad用クリスタルカバー。抜群の
透明感でiPadの美しさをキープ/シンプルに魅せるクリスタルカバ
ーです。




最後は、Marware Eco-Vue Leather Case。チルト等の基本機能も押さ
えており、背面に工夫がしてあって持ちやすそうなケースです。
モレスキン風のゴムバンドが付いています。レザー製。







カバー型のケースはどれも選びがたいですね。

背面を覆うタイプにしてクリスタルカバーに覆われたiPadが
モレスキンの封筒から出てくるのもなかなかカッコいいですね。

高級感と利便性を兼ね備えたMarwareもおしゃれですね。

2010年6月20日日曜日

非営利組織の経営

「非営利組織とは、人を変えるためのチェンジ・エージェントである。
その成果は、人の変化、すなわち行動、環境、ビジョン、健康、希望、
そして何よりも能力と可能性の変化となって現れる」(ドラッカー)


初心者向け富士登山マニュアル

今年こそ富士山に登ってみたい!という、登山初心者の向けの基本的な
ガイドをまとめてみました。


富士登山に必要な装備の準備に関して、熱中症と高山病の対策、登山中
に取るべき行動食について、などをまとめてあります。


こちらからダウンロードしてください(ワードファイル)
2010年版富士登山成功マニュアル


また、私は今年は7月31日~8月1日で富士山に登る予定です。


一昨年は20名、昨年は30名で登りましたが、今年は60名の大パーティー
で、経営者、ビジネスマン仲間と登る予定です。


今年の富士登山では、「60名で富士登山に挑戦!」と題したチャリティー
登山になっております。


チャリティーサイト「JustGiving Japan」を通じて行われます。
WEBサイトは以下をクリックしてください。
http://bit.ly/br9Rz8


頂いた寄付金は、「富士山から日本を変える!」富士山の自然環境保全
活動市民団体富士山クラブへ全額寄付される予定です。


皆様のご協力をお待ちしております。





iPadと電子書籍でライフハック!

「買ったはいいけどイマイチ使い方が見えてこない」、
「ゲームアプリしか入れてない」、という貴方。


いまさらですが、iPadで電子書籍を楽しんではいかがでしょうか?


はたまた「電子書籍といっても、デジタルコンテンツ売ってないし」という
のが本音でしょうか?


ですが、コンテンツ不足は自分で電子書籍を作ることで補うことも可能です。


いわゆる「自炊」と呼ばれる方法ですが、誰にでも簡単にできますし、効果
の高いライフハック術なのでご紹介。


■スキャン前に準備するもの


・ドキュメントスキャナー
・裁断機(もしくはカッターと定規)


この2つでOK。


ドキュメントスキャナーにはいろいろと種類がありますが、一枚一枚スキャン
するのでは日が暮れてしまいます。


まとめてソートできて両面スキャンできるものが簡単で便利。


富士通FPUの「Scansnapシリーズ」はお奨めです。
S1500シリーズは最大で50枚の原稿の搭載が可能です。



つづいて、裁断機。
こちらのお奨めはプラスのPK-513Lです。



ただし、この裁断機は「でかくて重い」という難点があります。
(書棚のスペースを確保する代わりに、裁断機が鎮座していたら意味がない
という話もありますので・・・。)




その他の方法としては、キンコーズで裁断してもらうとか、手間はかかります
がカッターと定規で対応するという方法もあります。


私は必要に応じて、キンコーズを使ったり、裁断のみ外注に出したりして
対応しています。


投資金額としては、スキャナーだけなら40,000円前後、裁断機とセットにす
ると70,000円超の投資になります。

こんな感じでばらばらに


裁断を外注すると1冊100円前後です。


1冊100円前後で裁断とスキャンを行ってくれる業者もありますが、著作権法
に抵触する恐れがあります。ですので、利用は自己責任ですね。
(スキャン業者は、現在はかなり利用が混んでいるようで、納期に時間がか
かるそうです。)


■いよいよスキャン、その前に本の選び方


スキャン環境の整備ができたら、スキャンする本を選びます。


私は、半年に1回は本棚の棚卸しをしているので、まず「所蔵しておきたいと
思う本」、「ブックオフに持って行く本」、「スキャンする本」の3種類にわけます。


続いて、「スキャンしてすぐ読める状態にしたい本」と「いずれスキャンする本」
にわけます。


このように、最初にスキャンのルールを決めておくと、本の選択からスキャン
まで流れができ、考えなくてすむので楽です。


このように、「スキャンしてすぐ読める状態にしたい本」の選択が終わったら、
後は裁断機を使うなり、キンコーズに行くなり、カッターを使うなりしてスキャン
を開始します。

スキャンした後は、PDF結合ソフトなどを使って1冊の本にまとめて完成です。
そして、iPadに連携してi文庫HDに取り込んで閲覧するだけです。


■電子書籍の「自炊」は知識の棚卸しだ


やってみるとわかることですが、スキャンによる本棚の整理は、知識の棚卸し
にも繋がります。


情報化社会ですから、古い情報でも役に立つ情報もあれば、役に立たない
情報もあります。古い情報で書棚を無駄につかうのはもったいない。


空いたスペースの分、新しい本や古くても変わらない本を書棚に入れた方が
良いですね。


私の傾向では、本質や真理、智慧に近いもの(いわゆるKnowledge)は、
本の形で残っています。


逆に単なる情報やノウハウといったもの(いわゆるinformation)は、スキ
ャン、関心領域からはずれた書籍はブックオフ行きという傾向が強いです。


また、iPadでの電子書籍の閲覧は、「読む」という感覚もありますが
「視る」という感覚もありますので、もしかしたら働いている脳の部位も
異なるかもしれませんね。


■コスト管理も大切


単に蔵書のスキャンにとどまらず、コスト管理を行った上でスキャンしたい
ということであれば、書籍の購入コストを下げるのがベターです。


これには、Amazonマーチャントを活用するのが良いでしょう。


最低1円+送料340円で本の形をした「智慧」や「情報」を手に入れること
ができます。


手元に届いたらすぐに裁断→スキャンという方法もありですね。


iPadとスキャナー1台があるだけで、新しいデジタルライフを創造すること
が可能です。


ドラッカーは、「もはや成果を上げられなくなったものや、貢献できなくなっ
たものに投入している資源を引き揚げること」、「昨日を捨てることなくして
明日をつくることはできない」といっています。


捨てることの代替の手段がスキャンによる電子化という方法ですね。
電子書籍にして便利に使いたい人にも、捨てられない人にもお勧めです。