2012年5月5日土曜日

気象遭難事故

2012年5月4日、北アルプスの白馬岳、涸沢岳、爺ケ岳で合計8名の気象遭難事故
が起こりました。

いずれも、天候急変に対応できずに凍死したことが原因です。

事故発生の際の天気図は以下。
(再生ボタンを押すと当日3時からの変化を見ることができます。)

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低気圧が停滞中

事故現場山域周辺では、低気圧が停滞しており悪天候であることは容易に予想ができます。
GWの山は天候が不安定になりやすく、快晴の時は夏のような暑さですが、
一度天候が崩れると冬山に逆戻りします。

天候の変化に対応するためにも、アイゼンやピッケル、その他冬山装備は必須ですね。
停滞を余儀なくされる場合は、ツェルトや1~2日分の食料、十分な防寒装備、雪山でのサバイバル技術が必要でしょう。

以前にも、北海道のトムラウシ山で遭難死亡事故がありました。

こちらは夏山でしたが、緯度が高いこともあり低体温症で行動不能になったパーティーが事故に遭遇しました。

トウラウシ山の遭難事故の際の天気図は以下。
(再生ボタンを押すと当日3時からの変化を見ることができます。) 

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こちらも大型の低気圧が停滞中

トムラウシ山遭難事故

山の天気は変わりやすく、遮るものがない森林限界(2500m)以上の山にのぼる際は、天候を読むことも必要になります。

特に雪山の場合は、雪崩遭難等のリスクが高いため十分な知識と技術の習得は不可避でしょう。


2012年5月3日木曜日

雲竜渓谷

時間がなかなかなくて山行記録のブログ更新が滞ってましたが、
2012年1月29日に雲竜渓谷に行って来ました。

今年初のアイゼン歩行、故障明けの脚慣らし兼ねて大迫力の氷瀑を堪能してきました。


当日の天気図

渓谷までは雪の一般道を歩いていきますが、当日は風が結構強かったです。

雲竜渓谷に入る手前でアイゼンの装着


ルートの難易度は高くはありませんが、アイゼンを引っ掛けないようにして歩いていきます。
しばらく進んで行くと氷柱が現れてきました。

渓谷なので風がよく抜けていく

氷が綺麗

どんどんと渓谷を進んでいくと両サイドに大きな氷柱が現れます。

目の前が雲龍滝

アイスクライミングしている人もいました

大迫力の氷柱

結構融け始めていました

聞くところによれば、気温がすこしでも上がるとボキッと折れて
ドーンという轟音と共に崩れ落ちるとのこと。

それでも当日は気温は氷点下近くでした。

雲竜渓谷の氷瀑は、毎年寒波がおとずれる1月から2月の初旬迄
しか見ることができない自然の造形美です。

下山後は崩れていたつららをロックに酎ハイを頂いて、温泉に入って
帰りました^^