去年の夏頃から皮膚炎に悩まされています。
基本的には病院に行くのが嫌なタイプなので、行ったり行かなかったりなのですが、
この夏の猛暑であまりにも酷くなってしまったので、根本的に治療をすることにし
ました。
皮膚炎は体内のヒスタミンが過剰に反応する病気です。
中医学では「熱邪」と「湿邪」が合わさった病気と言われています。
まず、皮膚科にいって処方されたのは、副腎皮質ホルモン軟膏、
いわゆる「ステロイド」です。
アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎などでよく処方されますね。
ステロイドには弱いものから強いものまで種類があります。
「症状に応じて使い分けること」としたうえで、処方されたのは
以下のステロイド。
症状が特に酷いときに
アンテベート(非常に強いステロイド)
症状が酷いときに
リンデロンVG (普通のステロイド)
症状がある時に
グリメサゾン (弱いステロイド)
良くなってきたら
ニゾラール
という感じで、症状に応じての処方をされました。
内服用としては
フラビタン錠 ビタミンB2
ビドキサール錠 ビタミンB6
アレジオン錠 抗ヒスタミン剤
の3種類です。
医者の治療方針としては、「患部の鎮静化を図るためにはステロイド剤を段階的に
使用して、ビタミンB2,B6を補うことで、皮膚炎に繋がる素地を形成させない
こと、さらに抗ヒスタミン剤で皮膚の炎症の元をブロックする」というものです。
この方針はなかなか気に入っておりまして、酷くなった時の症状は抑えることが
できます。
ですが、根治には至らないのが湿疹の悩ましいところ。
良くなってきたら使うようにと指示された、ニラゾールを使うことがなく、逆に
アンテベートやリンデロンVGはどんどん消費されていきます。
海外のサイトなどでは、「ビタミンH(ピオチン)」が効くという情報もある
のですが、ピオチンは元々腸内で合成される物質です。
もし、ピオチンが腸内で合成されていないのであれば、腸内環境が悪いのだろう
ということで、乳酸菌製剤(サプリメント)を独自に追加。
さらに、活性酸素を除去しよう、ということでビタミンEを独自に追加しました。
腸内環境の改善は朝のトイレでわかります(笑)
腸内環境の改善もなされ、ビタミンB2,B6,Eも取っているにもかかわらず、
ステロイドの使用は止まりません。
そこで、1週間ほどステロイドの使用を止め、アロマオイル+キャリーオイルを
使用してみました。
アロマオイルは全部で3種類。
ラベンダー(鎮静作用)
ティーツリー(抗菌作用)
ローズウッド(鎮静作用)
この3種類をそれぞれ4~5滴づつ配合し、グレープシードオイルで希釈して
患部に塗ります。
すると、湿疹の酷い炎症は治まりました。自然由来なのでステロイドよりも
安心です。
しかし、これでも治っては酷くなり、治っては酷くなりの繰り返し。
いい加減、うんざりしてきますが自分の体ですから自分に原因があります。
そこで、あらためて体質に目を向けてみようということになりました。
以前は、漢方の熱邪、湿邪を解毒するということから、漢方薬を試して
みたこともあります。
竜胆瀉肝湯、猪苓湯などです。この2つは主に水分の排出(湿邪)の排出を
促す効果があります。
ところが、漢方でも緩和はするも、なかなか根治には至りませんでした。
そもそも、体内に熱が籠もりやすく、それが皮膚炎に繋がっているのだろう
ということで、体質を考えてみることにしました。
そこで、インドの智慧、「アーユルヴェーダ」で体質を調べて見ることにしま
した。
「アーユルヴェーダ」の考え方では、体質を3つにわけます。
「ヴァータ」、「ピッタ」「カッパ」の3種類です。
生化学的にはアセチルコリン、カテコールアミン、ヒスタミン優位であるとのこと。
調べて見ると、今の私は「ピッタ」過剰であることがわかりました。
体内に熱の産生が多く、皮膚の弱い部分が炎症を起こす、という考え方です。
その結果、ピッタの過剰を抑えるために食生活を改善することにしました。
大きな変化は、鶏肉以外の肉を止めたこと、コーヒー(カフェイン)を止めた
ことです。
その代わり、体を冷やす野菜を大量に取るようにしました。
結果として、熱産生が落ち着き始め、皮膚炎の症状も緩和しはじめました。
特に酷い湿疹が現れることはいまのところ抑えられています。
アロマオイルでトリートメントをし、症状が落ち着かない時にはステロイド剤
を塗布するようにしています。
ピッタの過剰を抑えるためには、ひまわり油がよいということで、
アロマトリートメントのキャリーーオイルもひまわり油に変えました。
この処方でいまのところ酷い症状は現れなくなりました。
食生活を変えるとこれほどまでに症状が緩和されるとは思いもしませんでしたが、
体質を軸にして生活習慣を変えながら、対処療法をするというのは効果が高い
ようです。
病気は自分の中から産み出されるものですので、外からの治療だけではなく、
自分の内側からの治療もとても大切なんですね。
しつこい湿疹・皮膚炎。
いまの方針で完治を目指したいと思います。
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