論語に学ぶ(著:安岡正篤)のP36より
民は之を由らしむべし。之を知らしむべからず。
民衆というものは、常に自分の都合の好い、その場その場の
ことばかりを求めておるので、本当のことだとか、十年・
百年の計だとかいう様なことはわからない。
従ってそれを理解させることはなかなかできないことである。
そこで兎に角訳はわからぬが、あの人のすることだから俺は
ついて行くのだ、という風に民衆が尊敬し、信頼するように
せよということで、由らしむべしの、べしは命令のべしである
が、知らしむべしの方は可能・不可能のべしである。
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