論語に学ぶ(著:安岡正篤)のP26より
吾れ日に吾が身を三省す(吾れ日に三たび吾が身を省みる)
以下本文引用
三は常にとか、しばしばという意味です。
この省の字をつくづく味わってみると、かえりみてはぶくことの
一番根元的なものは自己であるから、人間の存在そのもの、その
生活、また従って政治にしろ、道徳にしろ、人間に関する一切は
この一省字に尽きるともうしてよい。
略
これは人格、その活動である道徳も同じことが言える。
われわれの精神・意欲の中には無闇にのさばる横着なものがある
かとおもうと、一方では萎縮するものがある。
そこでわがままな欲望を抑制・助長するために理性というものが
あって、良心の調和を計っておるのである。これが所謂時中とい
うものであり、三省というものです。
それによって人格が存在することができる。
だから道徳も一省字に帰するわけであります。
論語を読む(著:安岡正篤)のP26~P28より引用
無駄を省き自己を省みる、自己本来を省みることで、
根元に至たることができる、ということなのだろう。
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