2010年6月8日火曜日

ソーシャルメディアビジネス最前線:毎日RT

先日、サムスル社主催の「成長縁大学セミナー、
日本初のツイッター連動新聞「
毎日RT」を徹底解剖!」に参加
してきました。

このところのTwitterをプラットフォームとしたビジネスの拡
がりはとても速く、また中身の濃さを実感します。

そんな中、2010年6月1日に創刊したのが「毎日RT

RTはご存じ「Re Tweet」、リツイートのこと。
ほかにも Real Time、Read Tomorrow、Reliable Text、
Rare Tactics-など、さまざまな意味がこめられています。

日本初のツイッター連動型新聞で、毎日新聞の総合ニュース
サイト「毎日jp」(http://mainichi.jp/ )のアクセス
ランキングからのニュースに、関連情報、解説記事などを加え、
再構成して掲載。

ツイッターユーザーのコメントも毎日RTに掲載されています。

セミナーの中で、毎日RTの中島みゆきさんが話されていたことは、
ソーシャルメディアの良さと新聞の良さを掛け合わせて、
「多様な意見が閲覧できる場所が欲しい!」という思いでした。

ソーシャルメディアの良さである、「即時性」や「ネットワーク性」、
そして誰でも参加できる「誰でも性」と新聞の良さである「総覧性」、
「テキストの信頼性」、「アーカイブ力」を掛け合わせる。

そうすると、「新聞社の視点+みんなの視点」「ネットユーザーと
つくる媒体」というコンセプトができあがる。

それをツイッターと紙媒体でつくってしまおう!という実に新しい
試みです。

ターゲットは新聞を読まないであろう、30代前半。

学生の頃からインターネットや携帯を使用、新聞を購読していなく
ても情報を得ることには積極的な層で、「上から目線が嫌い」な層
をターゲットにしているとのこと。

お話を伺っていて、「確かにこの層にむけてツイッターと連動した
読者参加型のタブロイド新聞」というのは、うまくやればニーズが
ありそう。

文字に信頼のある毎日新聞社が発行する「新聞」という媒体に、
ツイッターの「ツィート」が掲載されるというのは面白い。

また、記者=プロフェッショナルの目線だけでなく、一般の読者の
目線が同じ紙面に構成されるというのは、記者と読者の双方の見方
が同じ紙面に入り交じる感じが新しいのではないかと思いました。

よりコンセプトをとぎすませていき、即時性とネットワーク性が、
共時性となって拡がっていくような仕掛けができれば、従来の新聞
のような、一方通行の情報発信ではない、多様な意見のプラット
フォームとして新しい新聞像になるのではないかと思います。

既存メディアの枠組みを踏み越えた、新しいメディア像を示すため
には、ビジョンとそれを奨める思いの強さが重要ですね。

毎日RTが示すビジョン。それをどこまで読者と共有できるか?

ソーシャルメディアとマーケティングの観点から注目していきたい
と思います。

「毎日RT]公式ページ
http://mainichi.jp/rt/

twitterアカウント
@mainichiRT


当日の動画(Ustream)
http://www.ustream.tv/recorded/7501517
(撮影:Ustream界でおなじみの「そらの(@ksorano)」さん)


2 件のコメント:

  1. この度は、セミナーにお越しくださいまして、
    ありがとうございました!

    講師の方のお話が充実していて、
    いろいろな視点が展開されていましたね。

    ぜひこれからも、どうぞ、よろしくお願い致します!

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  2. 次回の成長縁大学、楽しみにしています!

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