2011年1月10日月曜日

菜根譚:心の均衡の保ち方

今年から、論語や孫子と併せて、菜根譚も読むことにしました。

菜根譚とは、中国の古典で明の時代の洪自誠による随筆集です。

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最初にご紹介するのは、心の均衡の保ち方。

気象(きしょう)は高曠(こうこう)なるを要(よう)するも、
而(しか)して疎狂(そきょう)なるべからず。

心思(しんし)は ~密(しんみつ)なるを要するも、而(しか)して瑣屑(させつ)なるべからず。

趣味は冲淡(ちゅうたん)なるを要するもし、而して偏枯(へんこ)なるべからず。

操守(そうしゅ)は厳明(げんめい)を要するも、而して激烈(げきれつ)なるべからず。 


[訳文]
気概は高く広くなければならないが、だからと言って世事にうとく常軌を逸している
ようではあってはならない。

心遣いは細かく注意深くなければならないが、だからと言ってあまりにせこせこと
細かいことにこだわりすぎてはならない。

心持ちは穏やかであっさりとした方が良いが、だからと言って偏りすぎて融通が
利かないようではあってはならない。

心に堅く守るところは厳正ではっきりしていなければならないが、だからといって
厳しすぎてはならない。

<清朝本菜根譚 P251から引用>

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