2011年5月2日月曜日

丹沢主脈縦走~2日目~

丹沢主脈縦走~1日目~からのつづきです

翌日になっても風がおさまる気配はなし。
ゴーゴー、ゴーゴーと風の音が響きわたり、暴風が続きます。

5月1日午前9時の天気図
前線が張り出して丹沢は低気圧圏内

天気予報では午後にむかって雨という予報でしたので、早めのスタートを切ることにしました。
5時に朝食、5時半に出発です。

丹沢山からの眺めはこんな感じ

蛭ヶ岳に向う稜線

稜線に出ると風が強い。体が煽られてバランスを崩すほどの強さは久しぶりです。
1500mの稜線だったのが幸いでしたね。

雲の動きがダイナミック

風が吹くと雲が棚引きます。

風は穢れを払い、木々の種を運び、雲を呼び、雨を降らせます。

今年、伊勢神宮に行った時に、別宮の風日祈宮にも足を運びました。
五十鈴川の支流の水辺のそばにある、綺麗なお宮です。

古代の人は、風は神の息吹であると考えていたようで、風の神様を祭ることで
五穀豊穣と暴風を鎮めるために祈ったそうです。

風日祈宮は、本来は農耕に適した風雨をもたらす神であったそうですが、
元寇以降は日本の国難に際して日本を救う祈願の対象となったとのこと。

いまの国難を救うのも、もしかしたら風かも?

そんなことを感じながら、足元に気をつけながら、耐風姿勢でじりじりと進んでいきます。

この雲が来る前に蛭ヶ岳山荘へ

鬼ヶ岩の鎖場を慎重に通過し

蛭ヶ岳山荘に到着

蛭ヶ岳は、「新編相模の国風土記稿に昆盧岳に作る」とあり、ビルガ岳だそうです。
昆盧遮邦仏は大日如来のことで、ここは修験道の山なんですね。

途中、小休止を入れつつ7時には到着できたので、風が強かった割には良いペース。
後は下りなので少しゆっくり休むことにしました。

バーナーでお湯を沸かしながら地図とGPSでルートを確認
このあたりはDocomoも電波が入らず


蛭ヶ岳山頂
神奈川県の最高峰
さえぎるものがない頂上でも眺望なし

晴れていれば最高の眺望だったのでしょうけど、残念ながら雲だらけ。
富士山も見ることはできませんでした。


でも、生身の体験として、あらためて風を感じることができたのは良かったです。

山小屋の御主人から、「木道の階段が続くところは風も強いから気をつけて」
とアドバイスを頂き、下山開始です。

この木道でもバランスを崩すと飛ばされそうになります

コバイケイソウの群生(食べちゃダメダメ)
風に煽られてもしっかり
夏が見ごろ


姫次を過ぎると樹林帯に入るので、風も凌ぐことができました。
リズムよく歩いてくると青根の分岐に差し掛かります。

ここまでくれば一安心

蛭ヶ岳山頂を8時に出発、分岐に差し掛かったのが9時半でしたので、時間もあるので一服。
山コーヒーの定番はスターバックスのVIA
(カップも忘れたOrz・・・)
微妙に波立っているのは風のせい

バス停まであと2km
黄色い花はなんだろう?

雨が降る前に下山できて良かった。
東野バス停から歩いて20分くらいのところにある、「いやしの湯」で暫く休憩。

いやしの湯に関するメモ
神奈川県相模原市緑区青根807-2
TEL:042-787-2215
定休日 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)
*お盆、年末年始は要確認
営業時間 午前10時~午後9時(4月~11月)
       午前10時~午後8時(12月~3月)
パンフレットのPDF)

蛭ヶ岳方面からの下山にはこのバス時刻表が使えます。

土日は15時31分
平日は16時11分と17時36分

いやしの湯発 やまなみ温泉経由JR藤野駅行きのバスが出ていますので便利です。
(2011年5月1日現在の情報)

丹沢主脈縦走は、普通は焼き山方面から大倉に下るルートを使う場合が多いのですが、
いやしの湯があったので、大倉から東野に降りるルートを選択しました。

11時過ぎに到着し、15時まで、お風呂に入ったり昼寝したり、ビールを飲んだりして、
ハードだった山行の気分から徐々にリラックスモードへ。

疲れを癒しながらのんびりとすごして、丹沢主脈縦走を終えたのでありました。

次回の丹沢企画は、この主脈縦走を日帰りでやってみるか、
もしくは景色の良い冬頃にでも、食材かついで蛭ヶ岳山荘泊で丹沢主稜縦走を
やってみたいと思います。

追記
神奈川県警 登山ルート危険箇所
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesg0005.htm



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