2010年4月9日金曜日

ソーシャルメディアとパーソナルブランディング

ツイッターに代表されるソーシャルメディアとパーソナルブランディングは、
切っても切れない関係ですね。

情報発信が簡便になればなるほど、雑多な情報発信をしてしまいがちです
が、情報の受け手もいることを忘れてはいけませんね。

この点を気にしていない人も多いものですが、ちょっとしたことがパーソ
ナルブランディングに繋がるわけですから、気にしておいたほうが得です。

そこで、ソーシャルメディアにおけるパーソナルブランディングの5つの
ツボを考えて見ました。

1.自分の強み、得意なことを2つ押さえておくこと

  1つ押さえるのも難しい?という意見もありますが、ここでは頑張っ
  て2つ作っておきたいものです。

  1つですと同じ強みを持つ人と違いが生まれにくいですが、2つあれ
  ばその分違いが際立ちます。
  
  どうしても見つからない場合は、「こうありたいという理想の自分を
  イメージ」しながら、そこにたどりつくまでのステップを見つけてい
  くといいでしょう。
  
  経営の神様といわれる松下幸之助氏は、
  「なんとしても2階に上がりたいという熱意があれば、ハシゴという
   ものを考えつくんです。」という名言を残されています。

2.強みを惜しみなく発信する

  情報の発信によって強みに磨きをかけていきましょう。その強みが誰
  かの役に立つものであれば、尚の事、惜しみなく発信し続けるのがポ
  イントです。

  私は過去に4万2千部のメールマガジンを発行していたことがあります
  が、ノウハウを公開すれば公開するほど、発行部数が増えていきまし
  た。
 

3.ターゲットは設定しない

  この点は意外に思われるかもしれません。マーケティングの概念に
  従えば、ターゲットを定めたくなりますが、ソーシャルメディアを
  活用しながらパーソナルブランディングを確立していく場合は、
  ターゲット設定は不要かと思います。

  「ツィッターノミクス」の著者 タラ・ハント氏は、「ただ一人の
  お客様を想定して、関係づくりをすることだ。」としています。

  ソーシャルメディアの特性上、自分の強みを必要とする人々と自然
  とつながりができていくからではないでしょうか?

4.受け取る価値にこだわらない

  マーケティング思考が強すぎると、「自社の商品・サービスを定め
  たターゲットに効率よく届けたい」という考え方になります。

  たしかに、それは正しいのですが、ソーシャルメディアによるパー
  ソナルブランディングでは、その前段階で受け取る価値にこだわら
  ないことが大切だと思います。

  むしろ、ソーシャルメディアでの対話による傾聴と貢献を心がけ
  ながら、柔軟に対応しておくという考え方が大切だろうと思いま
  す。

  強みであればGiveし続けることは苦にはならないでしょう。

  その強みで、繋がった縁を活かしていくほうが発展的で生産的な
  結果に繋がるのではないでしょうか。


5.自然体で一貫した発信をする

  ソーシャルメディア、特にツイッターは発言しやすいものですが、
  自身自身の強みに関する発言に関しては、一貫した発信をするこ
  とがよいでしょう。

  自分の強み、得意なことの発信で喜んでもらえたら嬉しいですよね。 

  自分の強みが誰かの役に立つように発信していくと、自ずからその
  人にとっての自分の役割が明確になっていき、自分自身で自分の価
  値やありようが認識できるようになります。
  
  また、装ったり無理をしたりするのは得策ではないと思います。

  あくまで自然体で、等身大の自分でだれかのために貢献できるような
  ことを発信するとよいのではないかと私は思っています。

  ブランディングというと、ファッションブランドを思い浮かべて、
  肩に力をいれながら自分を装うケースが見られますが、中身が伴
  わないと簡単に瓦解してしまいます。

  そして、焦らないことも重要ですね。

  目標を掲げることは大切ですが、無理をすれば自分の良さが伝わりに
  くくなってしまいます。

  目標は執着をうみ、「こうでありたい」という自分を作り上げてしま
  います。執着は不自由な殻に自分自身の可能性を閉じこめてしまいま
  すね。

  ですから、目標を思い描いたら、あとは人との繋がりを通して実現し
  ていくイメージが大切です。

  その後は行為を通して実践していきましょう。

  もちろん、頑張らなければいけないときもありますが、そういう時
  でも、焦らずゆったりと、淡々とすすめることですね。

こうして作り上げた価値を、さらに役立つように発信していけば自ずから
思い描いていた通りのブランディングができあがります。
 
ソーシャルメディアの活用の過程を通してにできあがった縁、人脈は
大変貴重な財産ではないでしょうか。

だれかを益すること、だれかのためになること=ご利益といいますね。
益を得るための活動を、営利活動といいます。

利を得る営みが営利活動で、儲けという漢字は分解すると信者と書き
ますね。

ソーシャルメディアを活かしたパーソナルブランディングによって、
自然体の活動を通してでできあがった価値。

この価値によって、結果として自分自身に利益をもたらす、自分
自身が得をする、儲かる仕組みができるのではないでしょうか?

天は自ら助けるものを助ける
(サミュエル・スマイルズ『自助論』)

私自身も、情報の洪水でおぼれないためにもソーシャルメディアと
パーソナルブランディングを研究していきたいと思います。  



0 件のコメント:

コメントを投稿